本牧1丁目の角に、「カドヤ」という洋品店がある。
角にあるからカドヤなんだろうね。
その左隣は現在、空き店舗となっているが、昭和50年代から60年ごろにかけて、「英語亭」という妙な名前の焼鳥屋があった。
3階建てのビルが「カドヤ」。その左隣が元・英語亭である。
妙な名前の焼鳥屋だが、接収地が本牧に広がっていた頃はアメリカ人がよく来ていたらしい。
「らしい」というのは、私は同時代を体験していないからだ。
しかし、その焼鳥屋がどんな雰囲気だったのかは、元経営者がお書きになった本から知ることができる。
「横浜本牧・英語亭」(著:松広茂)という本である。
横浜市立図書館の資料情報には、こんな紹介文が掲載されている。
三坪の小さな焼き鳥屋、英語亭に吹き寄せられるようにやってきた、酒と女とバクチにめ
っぽう弱い、優しい客たち。脳溢血で倒れたオカマの夢子さん。酒もバクチも半端じゃな
いおまわりの田中さん。その場その場で公平に惚れ、すぐ結婚したがるタイル屋のジン。
女に弱い、とびきり弱い、加減をしらない乾物屋のまーちゃん…。悲しくもおかしな人間
模様。
お勧めの1冊である。
posted by ほんごう君
0 件のコメント:
コメントを投稿